九州芸文館(筑後広域公園芸術文化交流施設)


ちくごアートファーム計画2020 旅と恋愛

ちくごアートファーム計画2020 旅と恋愛

終了いたしました。

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イラスト:《海はいいね》部分 ©︎しりあがり寿

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アートプロジェクト『ちくごアートファーム計画』は、2014年度から九州芸文館(福岡県筑後市)を拠点に風土、身体、自然、精神性などをテーマに取り組んできました。2020年は、筑後地域の複数地で「旅と恋愛」をテーマにした美術展を開催します。

舞台は、日本で唯一、恋命(コイノミコト)を御祭神とする恋木神社やアートなホテルMEIJIKAN、JR羽犬塚駅、交流の場として活用される旧八女郡役所、芸術文化交流施設である九州芸文館の5箇所、そしてサテライト会場となる福岡県立美術館です。

テーマである「恋愛」は、歴史を振り返ると芸術の題材としても多く取り上げられ、私たちにとっては身近で関心の高い事柄ですが、その様相は時代によって変容し続けていくものでもあります。

また、「旅」についても然り、近代以降は様々な乗り物の登場によって、人々の移動距離は国内から海外へ、そして地球から宇宙へと、その距離は計りしれません。

天野は人が出会い、距離感によって生まれる関係性の感覚を立体やドローイングによるインスタレーションで表し、牛島は日常の延長線上で起こる出来事や記憶の断片をつなぎ合わせながら、人々の中にあるフィクションとリアリティーのあわいを表します。しりあがりは恋愛や旅によって生まれる浮遊感や滑稽さをアニメーション映像と空間構成によって表し、鈴木は恋木神社の景観に溶け込みながらも、視点を変えることによって空間に違和感を与えるインスタレーション作品を、土屋は旅と恋愛を人類の大きな歴史として捉え、様々な手法を使った作品を巡ることによって問いかけます。

新型コロナウイルス(COVID-19)によって、人々の身体活動やコミュニケーションが刻々と変化する昨今、さらに変容しつづける恋愛や旅について、5人の作家の作品を通して思いを巡らせてみてください。

展覧会名:ちくごアートファーム計画2020 旅と恋愛
Chikugo Art Farm Project 2020 Love & Journey

観覧無料

*休日は各会場で異なります。詳細は会場情報をご覧ください。

サテライト会場:福岡県立美術館

※令和2年度 文化庁 地域と協働した博物館創造活動支援事業

*新型コロナウイルス感染症の予防対策を講じるとともにご来場の際は感染拡大防止へのご協力をお願いします。
*各会場の休みは異なり、都合により変更・中止する場合がございます。最新情報は九州芸文館のホームページ、または本展公式Webサイトをご覧ください。

参加作家の紹介

天野百恵/AMANO Moe

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1982年福岡市生。美術家。2004年九州産業大学芸術学部美術学科卒業。2017年から福岡県糸島市にある古民家「くるくるハイツ」を改修しながら子ども2人と3人で暮らす。“開かれた田舎の家”をテーマに人々を巻き込んだ場づくりや生活と地続きな表現などクリエイティブな活動を展開。主な個展に『「空を集める」-seek the sky-』(うめぞのCAFE&GALLERY/京都、2011年)、グループ展に『藝術生活宣言ーだって楽しいんだもん!(九州芸文館/福岡、2018年)。その他、TEDxFukuoka2018 “INFINITE DIVERSITY”登壇、「里山森とスープProject」ARTSPROJECT SCHOOLサミット2019審査員特別賞(日比野克彦)。

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《「空を集める」-seek the sky-》2011年

交通案内

牛島光太郎/USHIJIMA Koutarou

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1978年福岡県八女市生。美術家。2018年京都造形芸術大学大学院芸術研究科芸術環境専攻修士課程修了。日常の中にあるモノや記憶、出来事を断片的に切り取り、それらを縫い合わせるように作品を紡ぐ。日本での活動に加えて、ドイツ、台湾、中国、ニューカレドニアなどで作品を発表。主な個展やグループ展に『INTENTIONAL ACCIDENT/意図的な偶然』(三菱地所アルティアム/福岡、2010年)、『イマジネーション・スーパーハイウェイ』(京都芸術センター/京都、2014年)、『モノの居場所に言葉をおいたら、知らない場所までとんでいく』(3331 ARTS CHIYODA/東京、2019年)。その他、作品集『一枚物語 ちぐはぐな日々のはなし』出版(アリエスブックス、2020年)、ホテル「sequence MIYASHITA PARK」客室(224室)に作品設置(2020年)。

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《茨木の話》2016年
(撮影:麥生田兵吾)

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しりあがり寿/SHIRIAGARI Kotobuki

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1958年静岡市生。漫画家。1981年多摩美術大学グラフィックデザイン専攻卒業。パロディを中心としたギャグマンガを手掛ける一方、社会問題や哲学、文学などを題材にした作品を発表。また、映像やアート、ロックフェスティバルの企画など多方面に活動の幅を広げている。近年の主な展覧会に『秋山祐徳太子+しりあがり寿 ブリキの方舟』(広島市現代美術館、2011年)、『しりあがり寿の現代美術 回・転・展』(練馬区立美術館/東京他、2016-2017年)、『古典×現代2020―時空を超える日本アート』(国立新美術館/東京、2020年)。その他『地球防衛家のヒトビト』連載中(朝日新聞、2002年〜)。『弥次喜多 in DEEP』手塚治虫文化賞マンガ優秀賞受賞(2001年)。紫綬褒章受章(2014年)。

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《ふワ FU WA フわ》プランドローイング 2020年
しりあがり寿

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鈴木淳/SUZUKI Atsushi

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1962年福岡県北九州市生。美術家。1987年熊本大学理学部生物学科卒業。インスタレーション、写真、映像、パフォーマンス、テキストなど様々な手法を用いて、普段の生活で見慣れた風景や、「もの」、「こと」に対して、ユーモラスかつ鋭く切り込む作品を発表。主な個展に『short short』(北九州市立旧百三十銀行ギャラリー/福岡、2000年)、『第10回 21世紀の作家―福岡 鈴木淳展「なにもない、ということもない」』(福岡市美術館、2010年)。グループ展に『福・北 美術往来』(北九州市立美術館・福岡市美術館、2003年)、『福岡現代美術クロニクル1970-2000』(福岡県立美術館・福岡市美術館、2013年)、『誉のくまもと展』(熊本市現代美術館、2017年)など。熊本市現代美術館、北九州市立美術館、福岡市美術館に作品収蔵。

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《そこにそこ・はなななな》2018年

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土屋貴哉/TSUCHIYA Takayoshi

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1974年東京都生。美術家。2001年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了。平面や立体、映像、インスタレーション、プログラミング、ネットアートなど多種多様なメディアを用いて、人々の意識や感覚にシンプルに介入していく作品を発表。主な個展に『バランスパラメータ』(imura art gallery tokyo/東京、2014年)、『Uphill』(横浜市民ギャラリーあざみ野/神奈川、2014年)、『Expanded Cloud』(switch point/東京、2019年)。グループ展に、国際メディアアート展『FILE SP 2014』(Centro Cultural FlESP/サンパウロ・ブラジル、2014年)、『1974 第1部 1974年ニ生マレテ』(群馬県立近代美術館、2014年)、『「引込線/放射線」サテライト 距離と伝達』(gallery N/愛知県、2019年)。

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《A metronome & some balls》2014年

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会場情報

MEIJIKAN

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筑後で1924年から百年以上続く駅前のビジネスホテル明治館が、2017年にアートなホテルMEIJIKANとしてリニューアルオープン。1FはBOOK&CAFE、2Fはギャラリー、3・4 Fは客室。4Fの4部屋は九州ゆかりのアーティストが内装を手がけている。

本展インフォメーション♡
「旅と恋愛」ナビゲーターがいます

JR羽犬塚駅

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地域の人が通勤や通学などで多く利用する駅。「羽犬塚」という駅名は1891年開業当時の地名であり、この土地に古くから伝わる羽犬伝説に由来している。駅前広場には、モニュメントとなる「羽犬の像」がある。

旧八女郡役所

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1890年頃から1913年まで八女郡役所として使用されていた建物を改修しながら、2017年に地域の人たちの交流の場「旧八女郡役所」としてリニューアルオープン。イベントなどで使用されるほか、朝日屋酒店、「えほん屋・ありが10匹。(Kitorasu)」などの店も併設されている。

水田天満宮・恋木神社

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日本で唯一、恋命(コイノミコト)を御祭神とする恋木神社。水田天満宮の本殿建築や石造鳥居は県指定有形文化財。

九州芸文館

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2013年に筑後広域公園芸術文化交流施設として開館。芸術文化・体験・交流の情報発信拠点として、美術展の他、地域の伝統文化紹介や講座の開講、地域の人の発表の場として使用されている。

本展インフォメーション♡
「旅と恋愛」ナビゲーターがいます

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自転車

近隣のレンタサイクル

*女性や子どもにも乗りやすい20インチ(通称:恋チャリ)あり。
*詳細は貸出場所へお問い合わせください。

徒歩

*kcal計算やクッキーの枚数は目安です。

JR

https://www.jr-odekake.net/smt/

西鉄バス

https://jik.nishitetsu.jp

堀川バス

http://www.horikawabus.jp/local/

*最新情報をご確認の上、お出かけください。

サテライト会場・本展公式Webサイト

福岡県立美術館 1F展示室

5日間限定で本展サテライト会場が誕生!

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参加作家5名による筑後会場とは違う作品が観覧できます。また、将来、学芸員を目指すなど、美術館・博物館や現代美術展の舞台裏に関心のある大学生・社会人からなる本展アートスタッフが本会場を構成したり、筑後会場の作品の見どころを紹介するなど、学芸員の仕事に取り組んだ奮闘ぶりもご覧ください。参加体験コーナー、ラジオブースなどもあります!

本展公式Webサイト!

お出かけの際に最新情報、会場MAPがチェックできるWebサイト!

アーティストインタビューや外部ゲストによるレビューほか、アートスタッフによるギャラリーツアー、アートな恋バナ、本展旅レポート、来場者の作品鑑賞コメントなど、動画やWebラジオ、テキストによる様々なコンテンツが会期中、随時更新されます!

複数会場で密にならない展覧会の旅を巡りながら、ゆっくりと作品鑑賞しませんか。会場や作品の写真撮影OK! なかなか会うことはできないけれど、#旅と恋愛でシェアしてつながろう。

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「ちくごJR芸術の郷」事業団
〒833-0015 筑後市大字津島1131(九州芸文館内)
TEL:0942-52-6435
FAX:0942-52-6470
info@kyushu-geibun.jp


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