平成5年に「筑後広域公園基本構想・基本計画」を策定。"豊かさを体感できる公園"をメインテーマに「自然」「文化」「生活」「健康」「交流」の5つの基本方針を設定。筑後地域の振興・発展に資する公園として整備を進めています。
さらに、平成18年度に公園内の「筑後船小屋駅」の整備に合わせて矢部川流域圏の玄関口にふさわしい景観演出を行うため、文化体験ゾーンの設計を進め、平成19年度からはその中心的施設となる「芸術文化交流施設」の計画をすすめてきました。
芸術文化交流施設は、筑後地域の芸術文化関連団体やまちづくり団体等との連携を図りながら、地域や公園の情報発信や筑後地域の発展に寄与・活用されることを目的とします。
「地域文化の伝承・振興」「地域における芸術の振興」「地域の自然への理解の深化」「地域住民の広域的交流」
『地域』の豊かな歴史や風土を通じて幸福を実感できる施設を目指します。そのために、芸術文化、歴史や自然を通じて『地域』の新たな魅力を発見するとともに、広域的な交流、さらにアジアや世界の多様な価値観との交流を図ることで、新たな創造力や活力につながる「芸術文化交流拠点」として『地域』とともに歩み続けます。
そこで、「芸術文化」「体験」「交流」を3本の柱にした事業活動を進めてまいります。
芸術文化交流施設では、筑後地域や九州にゆかりの深いアーティストの作品のみならず、福岡県立美術館をはじめ、他施設との連携を図りながら、国内外のすぐれた芸術に触れられる機会を提供します。
関連イベントでは、アーティストを講師に迎えたワークショップの開催や、芸術作品の理解を深めるための作品解説(ギャラリートーク)などを開催しています。
筑後地域の伝統工芸の芸術性を独自の視点で取り上げる『地域アート』の企画を行うため、地域の伝統工芸作家等の調査を行うとともに、ネットワークの構築を進めます。
地元発案型のアート事業を積極的に支援します。地元作家の合同展や筑後地域の写真展といった公募展の開催など、地域住民ギャラリーとしての利用を積極的に行います。
芸術文化交流施設では、子どもから大人までが気軽に参加・利用のできる体験講座・プログラムを多数展開します。筑後地域の地元素材を使った体験プログラムと、絵画・デッサンなどの「アート」に関する体験プログラムを年間通じて提供します。
体験プログラムの項目については、利用状況やニーズに応じて、初級・中級コースの設定や短期・長期のプログラムなどを検討します。体験プログラム参加者の作品展も施設内で実施します。
筑後地域で活動する芸術文化関連団体や大学などと連携を図るため、「体験・交流マネジメント会議(仮称)」の設置・運営に取り組みます。
「体験・マネジメント会議(仮称)」の参加メンバーには体験講座やイベント企画の運営参加を呼びかけるとともに、諸団体の自主活動の支援を行っていきます。
学校授業で利活用されるプログラムの企画・情報提供に努めます。
筑後の子どもたちに、自分たちの住む地域の歴史や芸術文化、自然環境の大切さなどをより身近に感じ、学んでもらうためのプログラムを、学校と連携を図りながら企画していきます。
筑後地域の産業振興や芸術文化交流施設のPRを兼ねたイベントを開催します。
さらに、広域的な誘客を見込んだ一流作品の展覧会・関連イベントともタイアップし、相乗的に誘客性を高めていきます。
地元芸術文化団体や伝統工芸作家、農業者、事業者などと連携した催しを企画するとともに、観光協会等にも呼びかけ、地域産業や観光情報の発信も行います。
筑後地域の魅力的なお土産の開発や地元の若手作家の支援を行っていきます。
また、施設内のカフェテリアについても、誘客性が望める商品開発等を検討します。
「ちくごJR芸術の郷」事業団
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