ごあいさつ

九州芸文館
館長 津留 誠一

 アーティストが国や文化の違いを越え、異国の地域社会に身を置き、異なる文化や歴史の中で、 暮らしや人々との交流を通して発想し滞在制作を行います。市民はアーティストの制作現場に 立ち会い地域の文化振興に参加しています。九州芸文館は芸術と人との交流を紡いでいます。

 九州芸文館の主催交流事業「アーティスト・イン・レジデンス」は、釜山文化財団と九州芸文館との 協働によって実現し、多くのアーティストが交流し、互いの特性を発揮してきました。

 釜山文化財団と九州芸文館が選抜したアーティストは所定の期間滞在し、作品を制作し発表します。

 この活動は九州芸文館の「芸術文化拠点性」の発揮や地域の芸術文化振興への寄与、市町村への 定住促進までも視野に入れた活動であり、現代社会が「芸術と社会」の関係性を示す機会でもある。 また、作家や来館者が異文化に触れ互いの国を再認識したり、親交を深める普遍的な国際交流でもあります。

 九州芸文館は「芸術文化交流施設」であり、多様な芸術文化交流の体験を通して情報 発信する事で「豊かな文化」の創出を目指す「拠点」です。

 今期、アーティスト・イン・レジデンスが行われる一つの理由として「継続的な交流」の中で持続可能な社会の循環を模索するものである。これは常に変化し続ける社会を前提に成り立ち、定説や型に とらわれない「現場主義」です。

 アーティストと地域社会が突如出会い、相互に感化し合い、育まれたインスピレーションをもとに 制作される作品から社会は何らかの影響を体験し、未来に活かされるアイディアを紡ぐはずです。

主催

九州芸文館

協力

釜山廣域市・釜山文化財団・Hongti Art Center

九州産業大学造形短期大学部、

NPO 法人芸術の森デザイン会議、

MEIJIKAN

後援

久留米連合文化会