オンライン・トークのアーカイヴ映像や、コレクティヴちっごの活動記録などを、順次公開していきます。
「コレクティヴちっご」は、九州芸文館という場所をひとつの共有の場とし、そこで地域の人々と関わり合うことによって、場所のみならず、知識やアイディア、想いを共有しながら、一人では成し得ないことを実現させようというプロジェクトです。同時開催予定のオンライン・トーク・イベントで招待する、近年美術界でも注目を集めているインドネシアの8組のコレクティヴとも交流しながら、新しい文化活動の実践を目指します。
コレクティヴちっごのメンバーとして、一緒に地域のことについて考え、「こと」を興していくメンバーを募集します。
メンバーは九州芸文館に集まり、同時開催企画によるインドネシアのコレクティヴのトークを聞き、それを踏まえてディスカッションを積み重ねていきます。専門的な知識などがなくても大丈夫。地域の未来づくりに興味のある方!興味はあるけど一人で動き出せないという方!とにかく何かをやってみたいという方!ご応募お待ちしております。
2021年5月8日(土)、16日(日)、30日(日)
6月6日(日)、13日(日)、27日(日)
7月3日(土)、11日(日)、25日(日)(全9回)
※メンバーで考案した企画実践のために、8月にも活動する場合があります。
※なるべく全ての回にご参加できる方
要事前申し込み(参加方法はこちら)
コレクティヴちっごの活動は、ちょっと文化的な井戸端会議。日ごろ皆さんが地域の中で感じていることの共有などから始め、実際のコレクティヴの活動実践に学びながら、最終的にはメンバーによる文化的な活動の企画・実践を目論んでいます。具体的なイメージとしては、ワークショップやイベントの企画、インドネシアのコレクティヴとの交流プログラムの構築など、様々な可能性があります。日常的な会話や交流から、学び、そして実践へと繋がる、オープン・エンドな次世代型井戸端会議なのです。
コレクティヴとは、広い意味ではアーティストらが形成する集団のことを指します。しかし近年は美術だけでなく、人々が分野を超えて協力しあい、地域の問題を解決したり、地域を盛り上げていくような活動が見られ、大きな注目を集めています。特にインドネシアでは、2010年代以降、都市のみならず地方でのコレクティヴの活動が増え、地域の人々をつなぐ重要な役割を果たしているといいます。本企画は、インドネシアのコレクティヴに着目して、彼らに学びながら、筑後でもコレクティヴを作ってしまおうという企てです。
インドネシアでいち早く活動を始めたルアンルパ(ruangrupa)が、セルム(Serrum)、グラフィス・フル・ハラ(Grafis Huru Hara)と共同で運営している複合型コレクティヴのグッドスクル(Gudskul)や、村全体を巻き込んで、アートによるコミュニティ創造を実践するジャティワンギ・アート・ファクトリー(Jatiwangi art Factory)など、インドネシア各地から全8組のコレクティヴを招き、それぞれの地域の状況やコロナ禍における彼らの実践、今後の展望について語ってもらいます。
講師:廣田緑(国際ファッション専門職大学准教授)
インドネシアで17年間アーティストとして活動を続け、現地のアートを取り巻く状況をその内側から見てきた廣田緑氏を迎え、コレクティヴという、まだ一般にはあまり馴染みのない概念についてレクチャーをして頂きます。
古都ジョグジャカルタで、研究や教育活動をメインに行うコレクティヴ。ジョグジャカルタは比較的小さな街ですが、その中に多くのコレクティヴやギャラリー、アトリエがひしめき合い、独自のアート・ワールドを形成しています。そこではどんな課題があり、どんな活動が行われているのでしょうか。
東ジャワ州のスラバヤで活動するコレクティヴ。芸術と社会という観点から、領域横断的な知識の共有を促すようなプロジェクトを積極的に展開しています。都市や社会の問題に関して、レジデンスや遠足、展覧会、討論会、出版など、様々な方法でアプローチを試みています。今回は2人のメンバーに、これまで、そしてこのパンデミック下における彼らの活動や、スラバヤのアート・シーンの状況について語ってもらいます。
スラウェシ島、南スラウェシ州の州都マカッサルで活動するコレクティヴ。彼らは図書館としての機能をベースとした活動を行っています。公的な図書館のあり方に不満を持った彼らは、自分たちで理想の図書館を作ってしまおうと考え、カタクルジャの設立に至りました。本を媒介につながり、発展する彼らのコミュニティは、今どのような課題に直面しているのでしょうか。
マカッサルで活動する、複合コレクティヴ。4つのコレクティヴが集まり、一つの大きなコレクティヴを形成しています。自分たちの存在や活動を「オーガニックなもの」と呼ぶ彼らは、何事も人と集まっておしゃべりをしていくなかで決まっていくと言います。その緩やかな有機的つながりは、コロナ禍においてどのように維持することができるのでしょうか。
ジャカルタで活動するルアンルパ(ruangrupa)、セルム(Serrum)、グラフィス・フル・ハラ(Grafis Huru Hara)が共同で運営している、教育機関を備えた複合コレクティヴ。パンデミック発生当初から、フェイスシールドの制作・寄付など、アートの枠を超えて、彼らの持つ技術をいち早く社会と共有してきました。今回は合計3人のメンバーに、複数の視点からコロナ禍におけるコレクティヴの活動について語ってもらいます。
スマトラ島、西スマトラ州のソロックで活動するコレクティヴ。彼らは、芸術とメディアという観点から、ソロックの歴史や記憶、物語を通して、住民とともに地域について考えるプロジェクトを手掛けています。未曾有の世界的混乱は、ソロックにどのような変化をもたらし、彼らはそれに対しどのように立ち向かっているのか、その現状を共有してもらいます。
東ヌサ・トゥンガラ州、ティモール島のモロで活動するコレクティヴ。インドネシアのアート・シーンは、ジャカルタやバンドン、ジョグジャカルタといった、ジャワ島での活動ばかりが注目されてきました。しかし近年、東ヌサ・トゥンガラ州からは、多くのアーティストが輩出されているといいます。「中心」と「周縁」という関係も含め、都市とは異なる環境で、今何が求められているのかについて、語ってもらいます。
長きに渡るインドネシアの旅も、ひとまずここで最終回。最後はジャワ島、西ジャワ州のジャティワンギ。そこは、村全体がアートで成立している稀有な場所。彼らは地域の主産業である瓦を活かし、瓦の音楽祭や、職人さんたちのボディービル大会の開催など、ユニークな試みで地域コミュニティの連帯を生み出しています。発足から16年、彼らの活動によってジャティワンギはどのように変化してきたのでしょうか。
※企画の実践は、8月を想定しています。
※定員に達したため、募集は終了いたしました。
※新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況によって、変更・中止する場合があります。最新情報は本ホームページもしくはFacebookをご確認ください。
Zoomを使用したオンライン企画「コレクティヴと考える―パンデミック以降の地域文化活動の可能性(オンライン・トーク・イベント)」の詳細は、以下のバナーをクリック
「ちくごJR芸術の郷」事業団
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